自立した生活を送りたい
- トップ
- 社会復帰・自立に向けて
- 自立した生活を送りたい
更新日:2024年3月25日 公開日:2020年7月27日
自立した生活を送りたい
統合失調症の症状は落ち着いてきたが、以前のように外出することは難しく家に引きこもりがちになってしまった。周囲の人とのコミュニケーションも思うようにいかないこともあり、自信がなくなってしまった。
自立した生活を送りたいが、どうすれば良いかわからず困っている。
長浜忠彦 31歳
専門医からのメッセージ
病気の症状が落ち着いてきたら、日常生活を取り戻していくために徐々にリハビリテーションを始めてみましょう 。
まずは簡単なリハビリテーションを行える精神科デイケアを利用してみてはどうでしょうか。精神科デイケアでは、規則正しい生活リズムや周囲の人とのかかわり方などを学ぶことができます。
今回活用した支援
- 精神科デイケア
-
同じ病気を持つ者同士が交流し、悩みを話し合ったり、共に活動する中で、対人関係を学ぶことができます。
定期的に通うことで、規則的な生活リズムができ、気持ちはだんだん外へ向いて、社会復帰のための次のステップが踏みやすくなります。
活動内容
-
生活技能訓練
(SST) -
運動
-
話し合い
-
外出・
レクリエーション -
料理
-
など
学べること・
身につくこと
-
規則正しい
生活 -
対人関係
-
日常作業
-
病気の知識
-
持久力・
集中力 -
など
対象
生活リズムが崩れがちな方、友達を作りたい方、自分の居場所を見つけたい方 など
場所・連絡先
病院、診療所(精神科クリニック)、精神保健福祉センター、保健所などで行われています。
まずは主治医に相談し、実際にデイケアを見学・体験し利用を検討しましょう。
費用
保健所では無料です。
その他の施設では、健康保険の利用で3割負担となります。自立支援医療制度を併用した場合1割負担となります(世帯の所得に応じて自己負担額には上限があります)。
おすすめ記事
【監修者】
北里大学医学部 精神科学 主任教授
稲田 健 先生
北里大学医学部を卒業後、精神科医として20年以上にわたり多くの統合失調症患者さんを診療してきました。また、日本精神神経学会の専門医・指導医、日本臨床精神神経薬理学会の専門医にも認定されています。精神疾患の当事者の皆さまが社会で自分らしく安心して暮らせることを目指して、特に精神科の薬物治療の研究に日々取り組んでいます。