就労に向けて
準備がしたい
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更新日:2024年3月25日 公開日:2020年7月27日
就労に向けて準備がしたい
リハビリに取り組んできたかいもあって、1人でできることが増えてきた。そろそろ働きたいと思う気持ちもあるが、ちゃんと仕事ができるのかな?という不安も大きい。就労に向けた準備を始めたいと考えている。
市川彩 28歳
専門医からのメッセージ
自分のこと、病気のことを知って、就労に向けてしっかりと準備をすることで就労への不安を小さくしていきましょう。
就労に向けてコミュニケーションを学んだり作業ができたりする地域活動支援センターで自信をつけたら、就労継続支援事業を利用して実際の仕事にチャレンジしてみましょう!
今回活用した支援
- 地域活動支援センター
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仕事に就くには早いものの、将来は社会復帰をしていきたい人にとって、仲間を作り、人間関係を築く練習の場になります。創作活動や地域社会との交流もできる施設です。
活動内容
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創作活動
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生産活動
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社会活動
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生活技能訓練
(SST) -
外出・
レクリエーション -
など
学べること・
身につくこと
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作業能力
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対人関係
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日常作業
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持久力・
集中力 -
規則正しい
生活 -
など
対象
就労に向けて準備を始めたい方、友達を作りたい方、自分の居場所を見つけたい方 など
相談先・申請先
手続きが必要かどうかは利用するサービスやセンターによって異なります。市区町村の支援課、福祉担当窓口や相談支援事業所または地域活動支援センターに直接連絡して確認しましょう。
申請が必要な場合は、市区町村の障害福祉課や支援課などの窓口で申請を行います。
費用
利用料は無料のところが多いですが、自治体やセンターで異なる場合があります。利用するセンターに確認するようにしましょう。活動によって別途実費(交通費・食費など)が必要になることがあります。
- 就労継続支援事業
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働く意欲はあるものの、今は一般企業で就労するのは難しい人に就労の機会を提供するサービスです。就労や生産活動を通して職業能力の向上をめざします。利用者と事業所が雇用の契約を結ぶA型と、契約を結ばないB型があります。ともに工賃(賃金)は支払われます。利用期間に制限はありません。
活動内容
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実際の就労
学べること・
身につくこと
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作業能力
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対人関係
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仕事の知識
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持久力・
集中力 -
など
対象
就労にチャレンジしたい方、一般企業への就労は少しハードルが高いと感じている方、就労経験者で現在は就労していない方 など
相談先・申請先
お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口またはハローワークで就労継続支援事業所についてご相談ください。気になった事業所へは一度見学や体験に行くことをお勧めします。A型事業所の場合は、面接などの選考を受けることが必要です。
利用する事業所が決まったら、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口で利用申請を行い、承諾され手続きが完了すれば事業所に通うことができます。
費用
ほかの障害福祉サービスと同様に、基本的に利用料が必要ですが、所得により利用料がかからない場合もあります。
詳しくは厚生労働省のHPをご確認ください。
(https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/hutan1.html)
また、A型の事業所では利用料を減免しているところもあります。
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【監修者】
北里大学医学部 精神科学 主任教授
稲田 健 先生
北里大学医学部を卒業後、精神科医として20年以上にわたり多くの統合失調症患者さんを診療してきました。また、日本精神神経学会の専門医・指導医、日本臨床精神神経薬理学会の専門医にも認定されています。精神疾患の当事者の皆さまが社会で自分らしく安心して暮らせることを目指して、特に精神科の薬物治療の研究に日々取り組んでいます。