統合失調症と
上手につきあっていくために

統合失調の治療は再発を予防するために長期にわたる治療が必要です。
統合失調症と上手につきあっていく方法を身につけていきましょう。

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医師とのコミュニケーションを深める

統合失調症の治療は、当事者と医師が連携をとりながら進めていきます。治療方針などを当事者と医師が対等な関係で一緒に決めていくプロセスをSDM(シェアード・ディシジョン・メイキング)と呼び、治療を続けていく上で非常に重要です。また、医師とコミュニケーションを取ること自体が治療の1つといえるほど大切です。
疑問や心配などは率直に伝えてみるようにしましょう。思うような会話ができないときは、話したいことをあらかじめメモにしておくと伝えやすくなります。
また、医師が聞きたいことを知ることで、要点を押さえたコミュニケーションがしやすくなります。

医師とのコミュニケーションのポイント

病名と治療の
流れを理解する

お薬についての
情報を交換する

生活上の不安や
心配を伝える

医師と相互に
信頼感を育てる

医師とのコミュニケーションを深める

診療で医師が聞きたいこと

規則正しい生活ができているか

  • よく眠れているか
  • 食事を食べられているか
  • 便秘や下痢をしていないか

ストレスに対処できているか

  • 困ったことはないか
  • 困ったときにどのように対処しているか

どんな生活をしているか

  • 家のこと
  • 仕事のこと
  • デイケアなどのリハビリテーションのこと

お薬のこと

  • お薬はちゃんと飲めているか
  • お薬についての心配や困りごとはないか

病気の症状と同じかそれ以上に、
病気の症状以外のことも大切な情報なのです。

嶋田聡志

先生の前で緊張してうまく話せなかったり、話す内容を忘れてしまったりするときは、前もって話したいことをメモにしておくと良いでしょう。そうすることで、先生とコミュニケーションがとりやすくなります。

メモの例を見てみる
嶋田聡志

再発を予防するために

再発を完全に無くすことは難しい病気ですが、できる限り再発を少なくして、できること・やりたいことが続けられるよう次の3つのことに気をつけましょう。

きちんと服薬を継続する
お薬は毎日服用を続けることで効果が安定し、あなたの生活をサポートします。
良くなってきたときに自己判断でお薬をやめてしまうと困った体験や症状がまた出てきてしまう(再発してしまう)ので、お薬は服用を続けることがとても大切です。

きちんと服薬を継続する

毎日の生活リズムを整える
食事・日常作業・就寝などのスケジュールを決め、できる限り規則正しい生活を送ることを心がけましょう。生活リズムが整うと、精神的にも安定してきます。
また、十分な睡眠をとることには、ストレス刺激を受けた脳を休ませる効果があります。

毎日の生活リズムを整える

ストレスに備える・対処法を知る
ストレスは再発の引き金になるため、ストレスに備える・対処法を知っておくことが大切です。
例えば、引っ越しや、職場(学校)が変わるなどの環境の変化は、大きなストレスになります。準備期間を十分にとり、ゆっくり慣れていくようにしましょう。
また、過去にストレスに対して上手に対処できた経験(自分の対処法)をメモしたり、医療スタッフに相談して対処法を学んでおくことも「ストレスへの備え」になります。

ストレスに備える・対処法を知る

専門医が答える
統合失調症 Q&A

どうしてもお薬を飲み忘れてしまいます。何か良い工夫はありますか?

いつも行う習慣の1つにするのはどうでしょうか。例えば食後のお薬は、食べ終わった後に目につきやすいよう食卓に置いておくなど、毎日の生活の中に取り入れましょう。

嶋田聡志

監修:東京女子医科大学医学部精神神経科 准教授 稲田 健 先生