双極性障害の症状

双極性障害は、気分が高揚する「躁(そう)症状」と気分が落ち込む
「うつ症状」という全く違う2つの症状がくり返しあらわれます。

双極性障害の症状

双極性障害では、気分が高まる躁状態と気分が落ち込むうつ状態がくり返しあらわれます。 躁状態では、性格が変わったように、気分が高揚して、異常なハイテンション状態になります。
一方うつ状態では、心も体もエネルギー切れのような状態となり、ネガティブな気分が永遠に続く気がします。

気分が高まる躁状態と気分が落ち込むうつ状態があらわれます

気分が高まる躁状態と気分が落ち込むうつ状態があらわれます 気分が高まる躁状態と気分が落ち込むうつ状態があらわれます

加藤忠史. これだけは知っておきたい双極性障害, 初版, 翔泳社, 東京, p.10, 2018より作成

専門医からの
ワンポイントレクチャー

躁状態やうつ状態は「性格的なもの」と誤解されがちですが、双極性障害は「性格的なもの」ではありません。治療が必要な「脳の病気」です。

嶋田聡志 嶋田聡志

  • 躁状態の主な症状

    躁状態では、自分は何でもできると思ったり、ほとんど眠らなくても平気だったり、一晩中しゃべり続けたりします。
    また時には周囲が驚くような高額な買い物を簡単にしてしまったり、口論になって暴言を吐いてしまったりすることもあります。

    躁状態の主な症状

    躁状態の主な症状

    • 自信満々になる
    • 眠らなくても平気
    • おしゃべりになる
    • 行動的になる
    • 考えが次々に浮かぶ
    • 注意力が散漫になる
    • 気が大きくなって
      高額な買い物をしてしまったり
      危険な行動をしたりする
  • うつ状態の主な症状

    うつ状態では、重苦しく沈んだ嫌な気分が1日中続きます。なかなか眠れなかったり、眠れても夜中や明け方に目が覚めたりします。
    これまで興味を持っていたものにも興味がなくなり、絶望感や無力感にさいなまれます。

    うつ状態の主な症状

    うつ状態の主な症状

    • 気分が落ち込む
    • なかなか眠れない
    • 寝てばかりいる
    • やる気がおきない
    • 楽しめない
    • 疲れやすい
    • なにも手につかない
    • 死んでしまいたくなる

専門医からの
ワンポイントレクチャー

実は躁状態について、自分自身で気がつかないこともあります。うつ状態と比べて調子が良いと感じてしまうためです。気になる方は、家族や友人、職場の同僚に上記のようなことはないか聞いてみましょう。

嶋田聡志

監修:順天堂大学医学部精神医学講座 主任教授 加藤 忠史 先生