医療機関への
相談のポイント

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更新日:2024年3月25日 公開日:2020年7月1日

医療機関への相談のポイント

双極性障害は、再発を予防するために治療を長期にわたって行う必要があります。
不安や悩みを解決して、安心して治療を継続していきましょう。

  • うつ病で病院に通っていて、双極性障害が心配な方

    • Q. 双極性障害ではないかと心配です。主治医にどのように相談したら良いでしょうか?
      A. まずは、「自分の症状が双極性障害という病気に似ているようで心配です」と、気持ちを率直に伝えてみると良いでしょう。そうすると主治医は、なぜ双極性障害だと思うのか?もう一度症状を確認して、診断についても説明してくれるでしょう。
    • Q. どのような場合にセカンドオピニオンを考えたら良いですか?
      A. まずは主治医に相談をしてみましょう。その上で、
      「病気のことを先生が教えてくれたけれど、どうしても納得できなかった」あるいは
      「いろいろ聞きたいことがあって質問したけれど、全く回答してもらえなかった」
      という場合は、セカンドオピニオンを検討しても良いかもしれません。

    専門医からの
    ワンポイントレクチャー

    医師が正しい診断や治療をするためには、当事者の方やご家族からの情報が重要です。日常生活での困りごとや具体的な出来事などをメモにまとめてから受診してみましょう。

    嶋田聡志

  • 現在病院に通っておらず、
    病院を探している方

    • Q. 双極性障害かどうか不安です。どの病院で診てもらえば良いですか?
      A. 双極性障害は「精神科」で診てもらいましょう。精神科は「メンタルクリニック」や「精神神経科」、「神経科・心療内科」と書かれている場合もあります。このような病院やクリニックにまず相談しましょう。
      「内科・心療内科」や「脳神経内科」と書かれている場合は内科の専門医の場合が多いです。精神科の先生がいるか確認しましょう。

    医療機関への相談

    専門医からの
    ワンポイントレクチャー

    不安な時は家族と一緒に受診することも良いでしょう。
    躁(そう)状態は、自分自身で気がつきにくく、むしろ「絶好調」と感じてしまうことも多いです。そのため、いつもと違う様子が「いつごろ、どのように、どのくらい続いたか」という客観的な家族の情報が非常に参考になります。

    嶋田聡志

加藤忠史. これだけは知っておきたい双極性障害, 初版, 翔泳社, 東京, p.72, 2018より作成

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【監修者】

加藤忠史先生

順天堂大学医学部精神医学講座 主任教授
加藤 忠史 先生

東京大学医学部を卒業後、滋賀医科大学、東京大学の精神科で診療・研究に従事し、その間、アイオワ大学でも研究に従事しました。理化学研究所で20年間、双極性障害の研究をしていましたが、2020年4月に、順天堂大学精神医学講座という臨床現場に戻りました。双極性障害と共に生きる人たちが、自分らしく人生を送れるようになることを願って、診療、研究に取り組んでいます。